|
投資パフォーマンスの分析や、モデルポートフォリオの提案を行っているイボットソン・アソシエイツ・ジャパンの小松原宰明(こまつばら・ただあき)マネジングパートナー・CIOに、実際に個人投資家が買える国内外のETFでポートフォリオを組んで貰った。各資産の期待リターン、外貨預金リスク(標準偏差)、相関係数を考慮し、6〜7資産を組み込めば、リスク水準の異なる「安定型」と「積極型」のポートフォリオを作ることができるという。くりっく365 安定型は日本株式と米国債券を中心としたものだが、積極型は日本株・米国株式・欧州株式・太平洋株式・新興国株式といった株式に95%投資。米国債はわずか3%だ。 安定型ポートフォリオの標準偏差は12%程度で、これは投信の「グローバル・ソブリンオープン毎月決算型」や、外国債券を単独で持つことと同じ価格変動リスク水準を意味している。小松原氏はこのポートフォリオが絶対に正しい訳ではないとしながらも、「外国債券の期待リターンは4%前後のため、このポートフォリオの方が同じリスクで期待リターンが2倍近いことがわかります」と指摘する。 1つ難点を挙げれば、このアセットアロケーションをETFで組成する場合、1000万円以上なければ厳密に資産を配分できないことがある。TOPIX・ETFは100口単位、海外ETFは10口単位での購入となるため、資産配分を合わせようとしても細かく買うことはできないからだ。 図2 二種類のモデル・アセット・アロケーション 資産運用 ※1 各数字は円建てに換算した時のもの ※2 基にしたデータは2007年9月時点のものETF そこで安定型を単純化して「日本株50・米国債50」、積極型を「日本株34・米国株33・欧州株33」の比率とすれば、期待リターンや標準偏差がそれほど変わらないポートフォリオを構築できるという。配分比率を単純化すれば少額でも国際分散投資ができるわけだが、「三本の矢の教えの通り、多くの資産に分散させておいた方が経済や市場環境の変化に対するショックに強くなります」(同)との指摘もある。なお今回は、コモディティや代替投資(オルタナティブ)をポートフォリオに組み込んでいない。むしろ追加するとすれば「10年物個人向け国債(変動利付債)のように、リスク水準を抑制しつつ、金利上昇のメリットが得られるものが良いでしょう」(同)という。 |